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LSI SAS6160 Switchに関するFAQ

LSI™ SAS6160 Switchに関するFAQ (ID 8087-082812, 2012年12月3日版に基づく日本語訳)

■ LSI™ SAS6160 Switch は米国外での使用の際に特別な品番等の指定が必要ですか?

SAS6160 Switchの電源は100から200VAC、50/60Hz対応のユニバーサル仕様です。本体・電源側はIEC320 C5規格(いわゆるミッキータイプ)のコネクタ、米国仕様の3ピンアースつきAC電源ケーブルが付属します。お使いの地域および規制に適合したケーブルを ご用意ください。

■ SAS6160 Switch をラックに設置する方法はありますか?

SAS6160 Switch本体は、配線やボタンの操作に支障がなく、重量を支えられる安定した棚などに設置することができます。また、LSIは別売でサーバーラックの 背面への設置を目的とした1Uのマウンティングトレーを供給しています。このトレーには1台または2台のSAS6160 Switchを設置収容できます。このトレーは、独自のロッキング機構を備え、ケーブルおよびコネクタの物理的な接続に対応し、確実な配線と接続を用意に するとともにスイッチ本体がトレーからずれないように保持します。トレーの品番はPN LSI00270です。

■ SAS6160 Switch にはどのようなケーブルが適合しますか?

SAS6160 Switchのデータ接続には、SAS規格を満たし、SFF8088規格のコネクタを備えた4xマルチレーンSASケーブルを使用します。
接 続の利便性のために、例としてコネクタ上面のラッチに3つの切り欠きを持つ、いわゆる「ユニバーサルキー」タイプのコネクタの使用をおすすめします。 LSIでは以下の対応ケーブルを用意しています。1メートルケーブル(品番 : PN CBL-SASSFF8088-10M)、2メートルケーブル(PN CBL-SASSFF8088-20M)

■ SAS6160 Switchを、SFF8088コネクタを、SFF8088コネクタのうちひとつを「ブレイクアウトケーブル」(いわゆる先バラ)で4つの機器に直結することで、接続性を増強することは可能ですか?

いいえ。16ポートのSAS端子のひとつひとつは、それぞれ4レーンのSAS 6Gb/s接続が重畳され、「SASワイドポート」としてグループ化されています。これにより各グループに対して、単一にまとめられたSASアドレスがコ ネクタごとに割り当てられます。ディスクドライブなどSASアドレスがバラバラに分かれた機器を接続しようとした場合、エラーが発生します。LSIが検証 し、SAS6160とのインターオペラビリティを確認した機器のリスト一覧については下記のURLで公開しています。

http://www.lsi.com/channel/products/switch/sas6160/index.html

■ LSI SAS6160を他のLSI SAS6160に接続できますか?

はい。2台以上のSAS6160を接続して多様なシステムトポロジを構成することができます。典型的には2台のSAS6160を繋いで冗長性を確保 したり、複数台を数珠つなぎにデイジーチェーン接続して接続性を増強することができます。また、「アクティブケーブル」との組み合わせで、データセンター などへの接続のために接続距離を延長することも可能です。具体例は本体に添付されているLSI SAS Switch ユーザーガイドに収録されています。また、次のリンクからでもダウンロードが可能です。

http://www.lsi.com/channel/products/switch/sas6160/index.html

■ SASアクティブケーブルとは何ですか?

SCSI推進の団体、SCSI Trade Association  (STA)から、6Gb/s SAS規格を SAS 2.0対応機器で従来の10メートルから25メートルに改善する案が出されました。これを実現する主要技術が「アクティブケーブル」の採用です。アクティ ブケーブルに対応するためには、長距離での確実な信号伝送のために、接続機器が少量の電力をケーブル自体に内蔵されたASICに供給する必要があります。 さらにキーによる仕組みにより、アクティブケーブルが給電機能を持たない機器と接続されるのを防ぐ対策もされています。SAS6160 Switchは16ポートのうち、2つがアクティブケーブル対応として備わっています。LSIではアクティブケーブル対応機器として、9200および 9201-16e 6Gb/sホストバスアダプタ(HBA)を提供しています。

■ SAS6160 Switchに接続可能なデバイス数は?

スイッチが司るトポロジのサイズは、SAS6160内部のルーティングテーブルキャパシティによる制約を受けます。現在、すべてのイニシエーター、 ターゲット、および他のスイッチ(接続されている場合)を含み1,000個のSASアドレスが上限となっています。スイッチトポロジを設計する際は、すべ てのSASドメイン経路がすべてのアドレスが重複しない、厳密にループしていないツリー構造である必要があります。

■ SAS6160 SwitchのRJ45コネクタの目的は?

内蔵されている「SAS Domain Manager ™」管理ユーティリティ用の端子です。既設のネットワーク経由またはクロスケーブルでラップトップコンピュータ等に直結して接続することができます。詳細 は製品に付属のLSI SAS Switchユーザーガイドを参照してください。ユーザーガイドは次のURLからダウンロードもできます。

http://www.lsi.com/channel/products/switch/sas6160/index.html

■ SAS6160につながっている機器を特定する方法は?

SAS6160が搭載する「SAS Domain Manager (SDM)」管理ユーティリティで、トポロジ内の各SASアドレスに関する全ての情報を表示できます。さらに個別のアドレスごとに他のアドレスとの関係情 報や、ゾーニングの関連も表示します。詳細については詳細は製品に付属のLSI SAS Switchユーザーガイドを参照してください。ユーザーガイドは次のURLからダウンロードもできます。

http://www.lsi.com/channel/products/switch/sas6160/index.html

■ 「ゾーニング」とは何ですか?

ゾーニングとは、小規模構成のトポロジにおいて広く利用されていないSAS技術の属性です。LSI SAS6160はきわめて大規模なトポロジ構成にも対応する、非常に有用な能力を持っています。SASトポロジの完全な物理接続はSASドメイン構造です。

ハードウェア機器の効率的な利用と、互換性、そしてコネクティビティへの配慮のすべてを、ITセキュリティ、アプリケーション、変化とパフォーマンスニーズへの対応を同一のハードウェア群で実現できることは困難です。
「ゾーン」とは全体のSASトポロジドメインをさらに細分化した人為的なサブドメインです。
トポロジ空間を管理しやすい規模に分けることで、パフォーマンス、セキュリティ、独立した部分単位のスケーラビリティー、アプリケーションアップデートへの対応をより容易にします。

■ ゾーンの作成と管理方法は?

■ SAS6160 switch用にスペアパーツを購入することはできますか?

フィールド保守部品として設定されているのは、電源モジュールと電源コード(品番 : PN LSI00271)のみです。追加のケーブルやラックマウントトレーも購入いただけます。

■ SAS6160 switchを独自の製品IDに変更できますか?

LSIはチャネル流通向けに標準品のみを製造しています。SASドメインマネージャーを独自のブランドや指定のモデル名に変更することは可能です。

■ SAS6160 switchに関する問い合せはどこで受け付けていますか?

さまざまなテクニカルサポートを用意しています。LSIのウェブサイトで情報を提供しているほか、販売店を通じてサポートを受けることができます。